真夏の草木染めはなるべく避けたいもの。とにかく暑い!暑い暑いとしか言葉が出てこないくらい、暑いのです。ぐつぐつ煮出す間は室温が2〜3℃上昇しているように思えます。梅シロップの炭酸割りで喉を潤しながら、厚手のリネン生地をヤシャブシ(矢車玉)で染めました。今回のヤシャブシのせいか、鍋にこびり付いていた染料のせいか、まだはっきりしませんが、鉄媒染で焦げ茶色に染まりました。濃い茶色は、今のところ柿渋でしか出せなかったのですが、ヤシャブシと他の染料との重ね染めで安定的に出せそうな予感がしてきました。
草木染めをはじめた頃からお気に入りのヤシャブシ。彩度を落としたい時には、ヤシャブシで重ね染めをすると落ち着いた色になります。特に藍染めとの組み合わせが好きです。タンニンを多く含んでいるので、もしかしたら保存もできるんじゃないだろうかとふと思い、まだまだ染まりそうな残液をペットボトルに入れてみました。後日いろいろな重ね染めに使ってみようと思います。※草木染めの本には「残った液は翌日に持ち越さない」と書いてありますので、この方法が良いかは分かりません。